司法書士といのちの問題
研修会に参加してきました。
テーマは、「自死問題」。
日本の年間自殺者数は、ここ18年もの間ずっと、3万人強という数字が続いています。
東京マラソン参加者は、約3万人。
毎年、テレビで見るあんなに沢山の方々を更に上回る数の人が、1年間に自殺で亡くなっているのです。
こんなにも「生きづらさ」を抱えてしまった現代においては、自殺者を減らす為に何をどうすべきか、そして、遺されてしまった子どもたちなど遺族の苦しみにどう対処すべきかは、人ごとにはしておけない重要な課題です。
その取り組みとしての自殺対策基本法を受け、日本司法書士連合会も長年力を入れて自死問題に対して活動してきました。
司法書士の業務と自死問題は、直接関係のないように見えて、実は深い根っこの部分で繋がるものです。
生活苦や家庭問題、労働問題、多重債務など人の悩みに関わる司法書士の執務現場は、まさに自殺予防、遺族支援の現場。
目の前の相談の背景にある問題は何か。
その人のサインに気づくことができるかどうか。
遺族の心の痛みや苦しみに、無神経な介入なしにちゃんと寄り添えているか。
どのようにして見守り、しかるべき専門家に繋げていったらよいか。
法律家として人として命ときちんと向き合うためには、そんなことを意識しながら、適切な情報提供や助言を行えるよう常に自己研鑽しなければと思いました。
☆北海道いのちの電話 ℡011-231-4343(毎日24時間)
☆こころの電話相談(全国統一ダイヤル) ℡0570-064-556
(北海道:月~金9:00~21:00、土・日・祝10:00~16:00)
☆函館いのちのホットライン ℡0138-32-1548
(開設日は毎週月曜日と金曜日の17:30~20:30)
☆函館市役所市民部くらし安心課 ℡0138-21-3160
(電話は月~金曜日の8:45~17:30、面談は月~金曜日の9:00~16:00)
☆函館司法書士総合相談センター ℡0138-27-2345
(火曜日10:00~16:00 無料相談・予約制)
☆自死遺族のつどい
毎月第二土曜日(8月を除く)14:00~15:30 函館市総合保健センター
詳しくは「自死遺族のつどい 道南わかちあいの会あかり」ホームページhttp://dounanakari.web.fc2.com/
以下は、函館市自殺予防パンフレットより(平成24年4月1日時点)。
■コメント
コメントはありません
■コメントの投稿